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2013/05/10

公開される建物情報<第1回>「旧燈明寺三重塔」

三溪園を訪れた方が、最初に目にする(正確には、目が行く)建造物で、園のシンボルとなっている「旧燈明寺三重塔」から始めます。
この建物でおもしろいのは移築した日です。大正3年3月、そうなんです、「3」が重なっているのです。まさに三重です。以前何かで「移築日 大正3年3月3日」と記されたのを見た記憶があるのですが、思い出せません。
画像は、三重塔がないときの三溪園の絵はがきです。



三溪園が公開された明治39年から三重塔移築前の大正2年までに撮影されたものと思われます。
三溪は、この建物を京都府相楽郡加茂町(現在は木津川市加茂町)の燈明寺から移築しています。移築直前の資料ではないのですが、下の画像は「拾遺都名所図会」に載っているものです。







1枚目の全体画像の右上部に建物が描かれており、2枚目がその部分の拡大したものです。右側に「三重塔」、左側に「本堂」(この建物も現在三溪園にあります)、そして、三重塔近くに「御霊」とあるのが、現在も現地にある御霊神社(国指定の重要文化財)です。次の画像は10年前頃に訪れた時の御霊神社と燈明寺にいたる道(階段)で、数百年前の絵図とあまりかわっていないようです。







現地を訪れたとき、場所がわからず「燈明寺に行きたいのですが」と地元の若い方に尋ねたところ、わからず、近くにいらした年配の方がその若い方に向かって「御霊神社のことだ」と教えていました。すでに、お寺(燈明寺)の建物なくなっているため、「燈明寺」
は地元では馴染みがなくなっていたのかもしれません。