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2013/05/15

公開される建物情報<第3回>「旧燈明寺本堂」

最初に三溪園のシンボルである三重塔を紹介しましたので、同じお寺にあった旧燈明寺本堂の情報です。
この建物には「縁」というものを感じます。同じお寺にあったと言いましたが、三重塔は大正3年に移築、この本堂は昭和62年に三溪園に移築されました。当初建っていた場所から遠く離れた横浜という地で約75年ぶりに再会したのです。


燈明寺本堂脇から三重塔を撮影

移築前の本堂は傷みがだいぶひどかったようで、解体され部材で保存されていました。すでに現地で復元する余裕がなく、候補に挙がったのが、三重塔が移築されていた三溪園ということだったそうです。
下の画像は本堂があった場所の画像で、その下は石碑の拡大画像です。撮影は前々回と同様約10年前です。






石碑の文字が読み取りにくいと思います。内容は次のとおりです。
「ここに燈明寺の本堂があった 室町時代の寺院建築の様式を残すものとして 国の重要文化財に指定されたが 昭和23年(1948年)の暴風雨により大破したので 同57年(1982年)横浜市の三溪園に移築された その跡に東京都の正法護持財団がこの収蔵庫を造り燈明寺の観音像5躯を収めたが 平成元年(1989年)当財団が引き継ぎ永く保存することとした
平成元年10月18日」

石碑の記述の中に「観音像5躯」と出てきていますが、そのうちのひとつである「十一面観音像」を複製させていただき、本堂内に安置してあります。