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2013/05/29

公開される建物情報<第7回>「臨春閣その2」

今回は主に臨春閣内部の見所の紹介ですが、あくまでも独断です。
前回、この建物は3棟からなっていると書きましたが、それぞれの棟の欄間の意匠が非常に異なっているところを見てください。
第一屋は波形、第二屋は難波(大阪)を詠んだ書がはめ込まれ、第三屋は笙、しちりきなどの楽器が飾られています。それぞれの棟の性格に合わせ欄間の意匠も替えています。


<第一屋 欄間>


<第二屋 欄間>


<第三屋 欄間>

次に注意深く見ていただきたいのは「畳」です。正確に言うと畳の縁(へり)です。臨春閣の畳縁は模様をあしらった物を使用しています。そのため縁同士が接する部分に注目です。下の画像は3枚の畳が接している部分の物です。


<接している部分の模様も崩れていません、まさに「職人技」です。>

次は内部ではないのですが、雨戸におもしろい細工がされている点です。
下の画像は第一屋裏側を撮影した物です。左側には雨戸を格納する戸袋がありますが、右側にはありません。右側の雨戸もすべて左側の戸袋に格納されています。



右側に雨戸送るときには次の画像のようにします。



回転させるためと雨戸が落ちないように、角は次の画像のようになっています。


最後に紹介するのは第三屋の寺院建築から引用した花頭口(火灯口)です。ここは二階への階段の入口となっています。仏教的意匠と相まって「二階は、これまでとは違う世界だぞ」と主張しているように感じます。




なお、今回の公開では二階には上がれませんのでご了承下さい。