国指定重要文化財《聴秋閣》ちょうしゅうかく。

徳川いえみつが将軍となるにあたり京都におもむいた1623年に、にじょうじょうの中に建てられ、のちにうばのかすがのつぼねに与えられたといわれる建物です。三溪園への移築は大正11年・1922年で、この建物の移築により三溪園は全園が完成となりました。 3つの屋根を組み合わせていることから移築前はみかさかくという名称でしたが、原三溪はこれをちょうしゅうかくと改め、秋に紅葉を楽しむ場所としました。木製のタイルを敷き詰めた一段低い正面の入口は、ふなあそびの際にみずべから直接上がり込むための空間と考えられています。

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