かやぶきの屋根と、厚い板を使ったとちぶきの屋根を組み合わせた素朴な建物で、この名前は内部に置かれていた、よこぶえの像にちなみます。よこぶえは、平安時代のすえに、たいらのきよもりの娘のけんれいもんいんに仕えた女性で、さいとうときよりという武士との結ばれることのなかった恋の話が、平家物語に伝えられています。 このよこぶえの像は、ときよりから送られたこいぶみを使って、よこぶえ自らが作ったものとされ、縁結びの像として祈願に訪れる人でにぎわいましたが、第二次世界大戦中の空襲により失われてしまいました。