外苑施設
よこぶえあん
横笛庵
Yokobuean
- 有料貸出施設
茅葺屋根の土間と栩葺き屋根の小間からなる、素朴ながら趣のある草庵風の建物。その名前はかつて内部に置かれていた横笛の像にちなみます。
横笛とは、平安時代の末に平清盛の娘であり、高倉天皇の中宮・建礼門院に使えた女性です。平重盛の従者・斎藤時頼との悲恋の話を描いた「平家物語」や髙山樗牛の小説「滝口入道」から知られています。
この横笛の像は、時頼から送られた恋文を使って横笛自らが作ったものとされ、縁結びの像として祈願に訪れる人も多くにぎわいましたが、第二次世界大戦中の空襲により失われました。
横笛庵のみどころ
土間
土間部分は、洗い出しモルタルの床に荒々しい土壁に茅葺の小屋裏で農家のような風情です。腰掛の背もたれにあたる腰張りにはひしゃぎ竹が用いられています。
その他のみどころ
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葦簀が張られた船底天井。粗野な土壁は田舎の風情ですが、こじんまりと作られており、上品な雰囲気があります。
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ご利用いただける水屋・棚。