三溪園

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三溪園通信

修理が明かす建物の歴史

2024.04.05

平成30(2018)年度から始まった重要文化財建造物の大規模修繕事業だが、2023年12月で旧東慶寺仏殿の工事が完了した。2022年修繕を終えた臨春閣と2024年3月に修繕を終えたばかりの月華殿の2棟に比べると、この仏殿の工事では屋根の骨組みから軒までをいったん解体するという大掛かりなものとなった。そして、これにともなう調査や発見によって建物の歴史がより明確になってきている。

仏殿の移築元である鎌倉の東慶寺は、江戸時代に入ると境内の整備が行われたようで、寛永11(1634)年には徳川二代将軍・秀忠の長女で、豊臣秀吉の子・秀頼の正室であった千姫が、前年に28歳で自害した弟・徳川忠長の御殿を移して数棟の堂宇(どうう)を建築、寄進したことが知られている。三溪園にある仏殿も、従来この時に建てられた一つとされてきたにもかかわらず、それを確実に裏付けるデータはなかった。今回の工事では、他の建物から転用された上質の木材が一部に使われていること、簡素な素木(しらき)が多く使われている中で天井の部分に格式ある異色のデザインが施されていること、そして科学的調査による木材の伐採時期の推定により、御殿の部材を再利用して仏殿が建てられたという推測が濃厚になってきた。歴史的建造物を修理するという意義が、建物を後世に遺すだけにとどまらず、その歴史を検証することにもつながった。

修繕が完了した、徳川忠長ゆかりの旧東慶寺仏殿。

三溪園には、忠長の兄で三代将軍の家光ゆかりの聴秋閣もある。

(2024年4月号広報よこはま中区版寄稿)

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