収蔵美術品
荒井 寛方「竹林の聴法」
明治44(1911)年
作者 | 荒井 寛方 |
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名称 | 竹林の聴法 |
時代 | 明治44(1911)年 |
材質等 | 絹本着色 |
員数 | 双幅 |
サイズ | 203.0×85.0㎝ |
解説
第5回文展に出品され、原三溪が買い上げた大作。
お釈迦様の説法を恭(うやうや)しく聴いている人々が柔らかい線で描き出されています。説法の主の姿はあえて描かず、聴衆の視線によって表しています。
荒井寛方(1878-1945)は、国華社の仕事で三溪園所蔵の仏画「孔雀明王像」(平安時代 / 現・東京国立博物館所蔵)の模写を行なっていたところ、見出されて支援を受け、画家としての道を歩みます。インドの詩聖・タゴールが三溪園に滞在した際に知遇を得たことが契機となり、インドに招かれ美術学校で教鞭をとるなど活躍しました。