収蔵美術品
緑樹重陰・寒山行旅図
嘉永4(1851)年
作者 | 高橋 杏村 |
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名称 | 緑樹重陰・寒山行旅図 |
時代 | 嘉永4(1851)年 |
材質等 | 絖本着色 |
員数 | 双幅 |
サイズ | 126.0×52.0㎝ |
解説
三溪の母方の祖父である、江戸末期の南画家・高橋杏村(1804-1868)の作品。緑の木々が生茂る夏山を行く人物と、枯れ木の冬山を馬に乗る旅人とが対になっています。
杏村の長男・高橋鎌吉(号 抗水)も南画家であり、三溪の叔父にあたります。こうした環境が、早くから三溪が絵に親しむ背景にありました。10歳の頃から、三溪は抗水に絵を学び、幼くして南画の素養を身につけました。そのほかにも、10代の頃から漢籍、詩文の教養を身につけ、成人してからも漢詩を作り、したためています。